千尋の目覚め

微かな緑の匂い、太陽が昇り徐々に辺りが明るくなる中で、

私は何も考えず、ただ肉体が目覚めていくのを感じた。

 

部屋の窓の外に意識を向けてみると、

その世界にはさまざまな思惑が広がっており、

 

人々は「成功」という曖昧な概念を獲得しようと

思い詰めた顔で活動している。

 

過去と同じ空間を何度も往来し、

自分の存在価値を確認しようと、果てしなく続く不毛の地を歩き続けていた。

 

私は静かに目を閉じて、

心の窓の内に意識を向けてみる。

 

すると、「自分がどうありたいのか?」という気持ちが消滅し、

自己の意識以上のものが存在していることに気づいた。

 

私はその存在を注意深く観察し、

結局のところ、「ミキヤング」と名付けてみることにした。 

 

 

※ミーアーツの普及に向けて、ボランティアの募集を始めました。