疾走に宿る光

 

日常生活において

思考の力と直感の力を混同してはならない。

両者の性質は異なるからだ。

 

ただし、学問修業においては例外がある。

 

基礎知識を問う設問に対するときは、

思考を小刻みに動かして学習の記憶を辿る。

覚えた知識を引き出すことに理性を働かせ、そこに個人的な判断はない。

 

総合的な判断力を問う設問に挑戦するときは、

思考を加速させて記憶の境界線を越え、萌芽的な着想を導く。 

直感の迅速さに思考の速度をシンクロナイズさせ、独創的な解法プロセスを編み出すのだ。